「仏さま(悟りを開いた人)」とは、どういう人のことをいうのでしょう。

人にたとえて言うならば、どんなこともゆるしてくださる広い心の人、人の悲しみを我がことのように想ってくださる人のことではないでしょうか。

　私たちは本質的に欲を完全に捨てることができない生きものです。もしかしたらお釈迦さまの時代ではそれができたのかもしれませんが、今という時代ではとても困難なことだと思います。

　そんな私たちを「絶対仏にします」と誓い、その願いを成就されて仏となった私たちのご本尊・阿弥陀如来さまには、ただ「南無阿弥陀仏(アミダさまありがとうございます)」と、お礼の言葉をつぶやくだけでよいのです。そして、私たちのご先祖さま方もみんな仏さまとなられて、阿弥陀さまと共に私たちを見守っていてくださるのです。

それを飢餓と戦乱の世であった鎌倉時代を生きた親鸞さまは「心の中で思うだけでもよいのですよ」と、どんな人にも通じる言い方で人々に伝道されました。その親鸞さまがお生まれになった誕生月が５月です（新暦では５月２１日、旧暦では４月１日）。

合掌