心の鏡

5月21日は浄土真宗の開祖、親鸞さまのお誕生日です。親鸞さまは自身の内に潜む煩悩を厳しく見つめられた末に、「阿弥陀如来は、自分のことを省みないで自分は善人だと思い込んでいる人でさえ救われるのだから、自分の煩悩を自覚して謙虚に生きようとする人が救われるのは言うまでもない。」という、悪人(あくにん)正機(しょうき)の教えにたどり着きました。

 その親鸞さまの流れを汲む私たち浄土真宗本願寺派の大谷光真門主が、読売新聞(2005.4.20)の「こころのページ」に登場し、仏教と現代社会とのかかわりについて次のようなお言葉を述べられました。

「仏教には戦争や人権・差別問題に意見を述べ、行動し、

影響を与える大事な役割がある」

 親鸞さまの生き方や大谷光真門主のお言葉にふれて、仏教が、私たちが社会の中でお互いに尊敬しあいながら共に生きていくための「心の鏡」であることをあらためて思いました。



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