ローレン・モレ氏、アーネスト・スターングラス氏講演会 「世界に拡散する放射脳被害の実態」 2006.3.20 共催:2001年の会、西濃法律事務所、西濃医療生協、アーユス仏教国際協力ネットワーク東海 |
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覚成寺で3月20日、アメリカの元国立核兵器研究所研究員で現在は劣化ウラン弾の危険性と使用禁止を国際的に訴えているローレン・モレ氏と、低レベル放射脳の危険性をケネディ大統領に訴えて大気中の核実験を中止させた経歴のあるアーネスト・スターングラス氏の二人の科学者の講演会『世界に拡散される被爆の実態』を開催しました(参加者約30名)。 (←長年の研究データを基にお話されるスターングラス博士) お二人のお話で衝撃的だったのは、一つは、1991年の湾岸戦争で世界ではじめて使用され、2003年のイラク攻撃でも使用された劣化ウラン弾が爆発する際に飛散する微粒子レベルの放射脳が、全世界に拡散しているという最新情報。もう一つは、原子力発電所から漏れる低レベル放射能の影響が、その周辺に住む子どものがんの発生率の上昇や、学力の低下を招く原因となっていて、驚くことに、がんや白血病以外にも糖尿病や自閉症や知能障害とも因果関係があるという研究結果の発表でした(※1)。 私たちが便利な生活のために依存し続けている原子力発電。日本で稼動中の53基の原発の影響が私たちの健康や苦悩の原因の一つかもしれない…。 お釈迦さまが説かれた「四諦(※2)」の教えの中の集諦(人生の苦しみの原因は執着にあるという真理)を想起させる今回のお話を聞いて、自利利他円満の社会の在りようを想像して目指すきっかけを新たにいただきました。 |
※1 今回お二人の来日をコーディネートされたきくちゆみさんのブログもぜひご覧ください。 ※2 「四諦」の意味はこちらをご覧ください。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より) |