「ベラルーシの子とお友達になろう!」(2003.10.19)
1986年4月26日。当時のソ連のチェルノブイリ原子力発電所が爆発事故を起こしました。
ウクライナ共和国の隣のベラルーシ共和国にも、風に乗った大量の放射能がまき散らされました。
そして、事故後17年になる現在も汚染地域はガンや白血病の多発地となっています。
私たちの住む岐阜県は、「水の都」と呼ばれるほど、きれいな水と空気に毎日囲まれています。
今年、ベラルーシの子どもたちの保養滞在先の一つとなった覚成寺で、覚成寺フレンズの中高生
メンバーが、子どもたちに楽しいひとときを過ごしてもらおうと、交流会を開きました。
今回は急遽決定した企画(いつものことですが…)のため、フレンズのメンバーは
それぞれ役割分担して、交流会当日までに各自準備を進めてきました。
【左は本堂内での最終打ち合わせの様子。右はスタッフの腹ごしらえの図。】
今回のゲストフレンズ。
左からアルチョムくん(11才)、カーチャちゃん(11才)、アンドレイくん(11才)、
ベラニカちゃん(10才)、付き添いのエカテリーナ先生。
先生は英語が話せるので、交流会の進行は基本的に英語で行いました。
※覚成寺にホームステイしているのは、アルチョムくんとアンドレイくんです。
まずは全員自己紹介からはじめましょう。
「私はアルチョムです。」と、上手に日本語で自己紹介(ワオ!)
最初のアトラクションは折り紙遊び。みんなで紙飛行機をつくって飛ばしました☆
続いてベラルーシと日本に関するクイズをしました。
Q:ロシア語で「スイタ」とは、「お腹がすいた」「お腹がいっぱい」、さてどっち?
A:お腹がいっぱい
「今から外で、ベラルーシと日本のお料理を一緒に食べましょう。」
と、英語を交えてレシピなどを紹介するフレンズメンバー。
仕込みの図。日本料理代表は『おにぎり』&『おでん』。
おでんは具だくさんに見えますが、実は下の方は大根だらけです(^^;
外ではベラルーシの人が好んで食べるというチキンの香草焼きを調理中。
「おいしそうなにおいだな〜」って言ってるのかな?アンドレイ。(左)
上手にお箸を使えるようになったね、ベラニカ、カーチャ、エカテリーナ先生!(右)
エカテリーナ先生が昨年滞在した岡山県の内藤さんご夫妻が、
遠路はるばる先生たちに会いに来てくれました。感動の再会シーンでした。
お食事タイムには、バルーンアートのパフォーマンスも☆
多彩な芸を持つフレンズのメンバーですv(^−^)v
ベラルーシの子とフレンズの交流の記念に、メタセコイヤの木の苗を植樹☆
なんでも30年もすると30メートルくらいに成長するんだそうです。
苗を学校から無償でもらってきてくれたのはフレンズリーダーの岡田くんです(感謝!)。
さらに、記念のメッセージボードにみんなで寄せ書きをしました。
「ヨイショ!」完成したメッセージボードを土に埋め込むベラニカ&アルチョム。
最後に記念樹を前に記念撮影(パシャ!)
いつか大きく成長した木を眺めながら、今日の日を思い出す日が来るのかな…。
【同時開催のチェルノブイリ写真展より】
右の写真は、重度の放射能汚染で廃校になったチェチェルスク学校の教室。
今回、保養滞在として来日した4人の子どもの笑顔を見ていると、ベラルーシが
放射能汚染地域であることを忘れてしまいそうですが、チェルノブイリ原発事故が
起こった当時、周辺(日本も含む)に飛散した放射能の70%以上が、ベラルーシに
降り注いだことを考えると、ハッキリと目には見えないだけで、残存放射能が子ども
たちに与える影響は依然として続いていることでしょう。少しでも健康な体になって
帰国してほしいと思います。
また、この問題は、地震が多発する島国に何基もの原子力発電所を持つ私たち
日本人にとっても、決して対岸の火ではないような気がします。
いつの日か、世界中の子どもたちが笑顔で暮らせる日が来ることを願いつつ、
今後もフレンズの活動を続けていきたいと思います。
覚成寺フレンズ代表 大平一誠
◎日本の原子力発電の問題点についての参考資料↓
東海教区仏教青年連盟HP「浄土真宗やっとかめ通信」
(『環境問題index』に原子力発電の問題に関する記述があります。)