「国境を越えた仲間づくり〜みんな同じ地球人〜」(2003.8.30)
フレンズ夏休み企画第2弾として、夏休みの最後の土曜の夜に、NPO法人「地球村」の事務局スタッフの
小川真吾さんをお迎えして、「どうしたら世界の人々と仲良くしていけるのか」を考える上での、ヒントになる
お話を聞きました。小川さんとの出会いは、今後のフレンズ活動にとって大きな財産になったと思います。
☆小川真吾さんプロフィール☆
海外でのボランティア活動を通し、飢餓・貧困、環境問題の根本原因が先進国に
あることに気づく。抗議や批判するのではなく、自分たちが事実を知り、行動することの
大切さを伝えている。世界35カ国を訪問した体験をもとに講演執筆活動を行っている。
元海外青年協力隊員
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まず最初に、今年はじめに戦争直前のイラクに行き、小川さん自身が体験された
イラクの人たちの素顔を伝えてくださいました。
「イラクに行く前は、フセイン大統領とか独裁政権のイメージが強くて恐かったけど、実際行ってみたら、
街中の人々はとても親切だった。」(小川さん談)
新聞やニュースではこういうことは全然伝わってきませんでしたよね…。
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続いてアフガニスタンを訪問されたときのお話を聞きました。
後ろのスライドの映像は、23年前のカブールの写真だそうで、とてもキレイな街でしたが、
その後の戦乱で建物は破壊されボロボロになってしまったそうです。
近年、一部の都市では急速な復興を見せているそうですが、まだまだ難民生活を
余儀なくされている人たちが大勢いるそうです。
日本政府もアフガンに支援をしていて、日本の首相は、
「日本の支援は、日本の国の利益のために支援する。」と発言されました。
これは、日本が支援として投資したお金は、そのまま復興を手がける日本企業に渡るという意味です。
ここに、本当の助け合いの精神があるのでしょうか?
そして、アフガニスタンは大変な水不足に苦しんでいて、
年間7000人の人が水不足の影響で亡くなられるそうです。
では井戸を掘ればいいのですが、アフガンは地雷があちこちに埋まっているので簡単に井戸が掘れないのです。
アフガンには、およそ1000万個の地雷が埋まっています。
地雷撤去のお仕事をされている人の月給は2万円と聞いて、
「月2万円の給料でどうして命懸けの仕事ができるのか?」と、小川さんが尋ねたところ、
次のように答えられたそうです。
「この仕事に誇りを持っている。人の命を救うという誇りを。だから一生続けるんだ。」と。
今、世界中に埋められている地雷の総数は約1億2千万個(日本の人口とほぼ同数)。
一年に除去できる数はおよそ10万個。
このペースで除去していくと1200年後には地雷は地球上からなくなります。
でも…
次々に新しい地雷が作られているから、実際には1200年経ってもなくならないのです。
そして、その地雷を保有しているのは先進国。その中には日本も含まれています。
日本はオタワ条約(地雷を持つことや作ることを禁止する条約)に条約し、2003年2月8日に、
国内の対人地雷を廃棄しましたが、イラク戦争でも使われた、ほぼ地雷のような兵器「クラスター爆弾」を、
1987年から2002年まで秘密で買っていました(2003年4月7日・毎日新聞)。
クラスター爆弾に関しては国際的な決まりがないという理由で破棄していません。
オタワ条約に条約していないアメリカのクリントン元大統領はかつて、
「地雷にかわる技術が開発されれば、2006年までに条約する。」と、発言されていたそうです。
…まさに戦争中毒です。
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上の写真の男性は、小川さんがパキスタンの難民キャンプで出会った方です。
長い間つらい生活を余儀なくなれている老人に、「希望を持ってください。」と、小川さんが声を掛けたところ、
「希望を持つのはあなた達だ。あなたは外国にも来れる。英語も話せる。お金もある。
あなたは何でもできるじゃないか。」
と、逆に励まされたそうです。
では、平和のために私たちにできることって何でしょう?
小川さんは、まずは次の3つのことをすることだと教えてくださいました。
@事実を知る
Aできることを実践する
B周囲に伝える
ちょっとしたことでいいから、”MUST(しなくちゃいけない)”ではなく”WANT(したい!)”という気持ちが
大切なんですね。これなら私たちにも出来そうですo(^−^)o
講演終了後には、小川さんを囲んでの簡単なお食事会をしました。
フレンズのメンバーの中には、小川さんに頼み込んでスライドに使用された写真をコピーさせてもらい、
「夏休みが明けたら学校の友達に小川さんから聞いたお話を伝えたい!」と言ってくれた子も☆
次代を担う若者に、平和を願う気持ちが芽生えていくのを実感した、今回の企画でした。
◎最後に、小川真吾さんの講演を聞いた参加者の皆さんの感想をどうぞ↓
20数年前のアフガンの町と、最近のアフガンとの差におどろきました。
人間は作ることもできるが、壊すこともできるのだと痛感しました。
毎日水をふんだんに使っている暮らしを少し考え直してみます。
軍需産業で日本も色々な物を作っているということに、あらためて怒りを覚えました。〔61才、女性〕
アフガン、イラクの子ども達の夢や希望がかなうよう、事実を知り、
できることから、まわりにつたえようと思った。〔48才、男性〕
政府開発援助は何のために、誰のためにするのか、援助の見かえりを期待すべきなのか
考える必要がある。〔55才、男性〕
昔、子どもの時に聞いた、お釈迦様のお話を思い出しました。二つの首をもつ鳥の話です。
対岸の火事ではなく、自分自身のことと受け取らせて頂きました。
できることから、始めてみます。〔33才、男性〕
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イラクとアフガンの現状を知って改めてショックを受け、考えさせられた。
戦争の原因、解決の方策、自分に出来そうなことがよくわかった。
イラク、アフガンの人達が、私達と同じ情愛を持って生きている(当たり前だけど)と思うと、
一層親しみを感じるのに、同時に自分が日本人であることに負い目を感じてしまう。〔62才、女性〕
イラク・アフガンの現地の状況と、自己に問いかけながらの活動に心打たれました。
戦争は防ぐことはできないと思ってますが。〔53才、男性〕
自分にできることは、まだたくさんあります。できることを、伝えることを、もっと本気で
取り組みたいですね。
本日のお話を、もっと多くの方に聞いて頂きたいです。若い方々や子どもたちが多くて
うれしかったです。〔26才、男性〕
さいしょは、きれいな村なのに、せんそうでぼろぼろになってしまってかわいそう。
人がくると、のみものをもってきてくれるから(イラクの人は)いい人。〔9才、女性〕
人はなんのために戦争をするのか、あらためて思った。
人は平等なのにぜんぜんちがっている。
地球も人もかわいそう。
人はすばらしい技術をもっているのに戦争に使うからかわいそう。
地球は人間によって汚染されてしまってかわいそうだと思った。〔16才、女性、フレンズ〕
地球温暖化が目に見えて分かることについてはおどろいた。
実際、世界の森林が対応しているCO2の状態は、「処理できるCO2=排出するCO2」
であるために、もっと多量の樹木の育林が必要であると感じた。
自分のかかわる分野の問題をもっとよく考えていきたい。〔15才、男性、フレンズ〕
三択や、いろいろクイズ式で話を進行させてくれて、小川さんは、人の役にたとうとして、
イラクやアフガンに行って、すごくいい人だと思いました。
これからも人のためにがんばってください!応えんしてます!〔12才、女性、フレンズ〕
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小川さんのこうえんを聞いて、とてもよく分かりました。イラクの人たちは、とてもつらい生活を
おくっているのでかわいそうです。〔12才、女性、フレンズ〕
いろいろと寄付をしたいとか、いろいろな食べ物をおくりたくなってきました。
自分の夢がなくたってべつにわるくはない。
地雷は日本でもつくっている。
これで夏休みにイラクについて、いろいろ書きたいことがでてきました。
イラクでもアフガンでも、いろいろとこまっている人がいる。
もう戦争はしたくない!〔12才、女性、フレンズ〕
イラクのことで、今までいろいろな人に今のことを教えてもらったんだけど、
小川さんの講演でとてもイラクのことについていろいろ話してくれてよくわかりました。
イラクの人達はとてもつらいくらしをしているのでかわいそうです。
でも、イラクの人達は夢があるからすごいです。〔12才、女性、フレンズ〕
地雷のひどさ、地雷をじょきょする人のすごさがよくわかった。
また、自分たちの責任が分かった。〔10才、男性、フレンズJr〕
自分をみつめ できることからはじめよう!