みんなで考えてほしいこと
今回は、覚成寺フレンズのメンバー、高田美幸さん(高1)の文章をご紹介します。
 イラク戦争は、大量破壊兵器所有の恐怖を排除する、イラク国民の恐怖政治からの解放などの理由で始まったそうです。

 私は、空爆が始まった時にイラクにいた日本人カメラマンの方にお話をうかがったことがあります。空爆をしている映像なども見せてもらいました。その映像はとても怖くて、あの空爆されたところに、もしかしたら人がいると思ったら悲しくなりました。

 そして、私は最近、劣化ウラン弾という言葉をよく聞きます。ウランは、堅く、重く、よく燃えるので爆弾に装着して使われます。とても細かいので呼吸して肺から吸ってしまったり、土の中に入ってしまいます。これが半分に減るのに約45億年かかるそうです。

 戦争をすると、たくさんの人が亡くなり、家などの建物が壊されてしまいます。戦争をして何になるのか、何が残るのかと私はこのイラク戦争で改めて思いました。

 「戦争をするにも理由がある」ということはわかるけど、やっぱり戦争はよくありません。劣化ウラン弾などを使うことによって、たくさんの人が亡くなるし、私たちが住んでいる大切な地球にもよくありません。私の住んでいる地域は川や緑がたくさんあり、おもいっきり深呼吸しても何も問題はありません。当たり前のようにおいしい空気を吸っています。でも、ウランに汚された地域では、おいしくて安全な空気を吸うことができないのです。私は最初、そのことが信じられなくて、世界中のみんなにおいしい空気を吸ってもらいたいと思いました。

 戦争をせずに、話し合いなどで物事を解決できたらいいなぁと思うけど、そんなにうまくはいきません。なぜなら、私もケンカをしてしまうからです。

 私には、いなくてはならない大切な人がたくさんいます。自分の大切な人、いなくなったら本当に、本当に困る人がもし亡くなったら…と、世界中のみんなが思ったら、人を傷つけたり、戦争をしたりしないのかなと思います。

 でも、このことを思っていたら今、戦争をしていないと思います。戦争をなくすには、一人一人の思いが大切なのです。
BACK